家づくりのお金まるわかりガイド(予算・相場・ローン)
はじめての家づくりでいちばん不安なのがお金。予算の決め方、相場(坪単価)、ローンや諸費用、補助金まで、初心者でも迷わないように整理しました。読み終えたら「わが家の正しい予算感」が持てます。
1. 予算の決め方(最初にやること)
無理のない月返済から逆算する
家計の固定費と貯蓄計画を見たうえで、無理ない返済額(月収の25%目安)から総予算を逆算します。車や教育費のピークも考慮しましょう。
総額で考える(本体+付帯+諸費用)
建物本体だけでなく、付帯工事・外構・登記・火災保険・引っ越し費用まで含めて「総額」で見積もるのが鉄則です。
2. 相場と坪単価の読み方
坪単価は“条件揃えて”比較
延床面積・仕様・付帯工事の条件が違うと坪単価はブレます。同条件で揃えると差が見えてきます。
地域差と仕様差に注意
寒冷地・都市部・高性能仕様はコストが上がりやすい要因。相場を見るときは地域と仕様を必ずセットで。
※同条件で比べると差がわかりやすいです
3. 住宅ローンの基本
固定か変動かは家計とリスク許容度で
金利タイプは「家計の安定性」と「金利上昇リスク」のバランスで選択。繰上返済の余力も考慮しましょう。
諸費用と団信を含めて検討
事務手数料、保証料、団体信用生命保険(がん特約など)の有無で総支払額が変わります。
4. 補助金・減税・優遇策
性能を上げると補助が使える場合も
省エネ性能や長期優良住宅など、要件を満たすと補助金・減税が使えることがあります。最新情報は早めに確認を。
スケジュールと要件を先にチェック
申請時期や着工時期の条件を外すと受けられません。設計初期に「使える制度」を洗い出しておくと安心です。
5. よくある失敗と回避策
本体価格だけで予算を組んだ
付帯・諸費用・外構を後回しにすると赤字に。最初から総額で。
見積り条件がバラバラ
仕様・面積を揃えない比較は意味がありません。同条件見積りで。
ゆとり資金ゼロでギリギリ計画
家電・カーテン・引っ越し、入居後の修繕費も見込んでおくと安心です。
\ 相見積りだけで数十万円以上の差が出ることも!/
同じ条件で複数社の見積りを取ると、会社ごとの強み・弱みがはっきりします。資金計画の不安が一気に減ります。
6. よくある質問
Q. 頭金ゼロでも大丈夫?
家計次第ですが、総返済額と金利リスクを見て判断します。無理のない返済計画が前提です。
Q. 付帯工事ってどのくらい?
地盤・給排水・外構などで変動。概算を早めに出しておくと予算ブレが防げます。
Q. まず何からはじめれば?
総額の把握と同条件見積りが近道です。